テープ起こしは、会議やインタビュー、講演などの音声を文字に変換する作業です。AIツールが普及する前、音声を何度も再生しながら手作業で行う必要があり、聴覚、専門家、スキルの高い人だけができると思います。
現在では、AI文字起こし/書き起こし/音声起こしツールを活用することにより、初心者でも短時間かつ高精度でテープ起こしが可能です。しかも、時間や手間も大幅に削減できます。
この記事では、テープ起こしの基本的なやり方からAIツールを活用して文字起こしを早くする方法まで詳しくご紹介します。
目次
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テープ起こしとは
テープ起こしとは、録音した音声データ(会議音声、インタビュー、講演、動画の音声など)を、聞き取りながら文章として書き起こす作業です。
主に「素起こし」、「ケバ取り」と「整文」3種類があります。
- 「素起こし」とは音声データを一言一句そのまま書き起こす方法です。「えー」「あー」などの不要語も含めて記録します。会議の議事録や裁判証拠など、正確性が最重要視される場合に最適です。
- 「ケバ取り」とは「あのー」「えー」など、意味を持たない言葉(ケバ)を削除し、読みやすく整える作業です。主にインタビュー記事、座談会・対談などに適用します。
- 「整文」とはケバ取り後の文章を、さらに書き言葉として自然な表現に整える方法です。Web公開や印刷物など、読みやすさと美しさを重視する場合に最適です。
テープ起こしが必要なシーン
テープ起こしは、以下のような場面で幅広く活用されています。
- 会議の議事録作成
- YouTube動画の字幕作成
- 取材・インタビューの文章化
- セミナー・講演内容の資料化
など、ビジネスから研究、メディア制作まで広く活用されています。
テープ起こしのやり方
通常、テープを再生し、一時停止や巻き戻しをしながら文字起こしを行います。しかし近年は、AIの進化により、より効率的な方法も増えています。次に、従来の手作業による方法とAIを活用する方法をご紹介します。
伝統的なテープ起こしの方法
ステップ1: 事前準備
まずは、録音データとPC、Wordなどの文書作成ソフトを用意しております。可能なら音声再生ソフト(再生速度調整・巻き戻し・一時停止機能付き)やフットペダルも準備してください。
ステップ2: 音声テープを通しで聞く
上記の準備ができたら、まずは音声全体を一度聞き、内容や話者の流れを把握することをおすすめします。
ステップ3: テープ起こし作業
次に、テープ起こし作業を開始します。テープを再生して聞きながらタイピングし、必要に応じて一時停止や巻き戻しを行います。このステップでは何度も再生が必要で、再生速度を0.7〜0.8倍速にすると聞き取りやすくなります。
ステップ4: ケバや話し言葉の処理
目的に応じて、「えー」「あのー」などの不要語を削除し、文章を整えます。
ステップ5: 話者分離とタイムスタンプ
複数人が話す場合は、「A:」「B:」のように話者を明確にし、必要に応じて時間を記録します。
ステップ6: 校正
すべて書き起こした後、もう一度音声を聞きながら、誤字脱字や専門用語の誤り、聞き間違いがないかをチェックしてください。
AI文字起こしツールを使う
AIツールがなかった頃は、テープを何度も繰り返し再生しながら文字起こしを行う必要があり、時間も手間も非常にかかっていました。しかし現在では、「Notta」、「スマート書記」、「ユーザーローカル音声議事録システム」などのAI文字起こしツールすることで、高速かつ正確にテープ起こし・文字起こしが可能です。
AIツールを起動し、テープの音声データをアップロードするだけで、文字起こしを開始できます。あとは、テープを聞きながら書き起こされた内容を校正するだけで、作業効率を大幅に向上させることができます。

多くのAI文字起こしツールには話者分離機能も搭載されており、複数の話者がいる会議やインタビューでも役立ちます。
さらに、日本語だけでなく、英語・フランス語・ドイツ語など、複数の言語にも対応しています。
テープ起こしを効率化するコツ
テープ起こし初心者から専門家まで、作業効率をアップしたい方は少ないでしょう。また重要な業務や副業として文字起こしを行う方に向けて、以下ではテープ起こしを効率化するコツをご紹介します。
①録音環境を良くする
そもそも、クリアに録音することが最も重要です。音質が良ければ聞き返しの回数が減り、文字起こしの負担も大幅に軽減されます。
②音声再生ソフトを活用する
音声再生ソフトは、テープ起こしや文字起こし作業を効率的に進めるためのテープ起こしプレーヤーです。以下のような機能があります。
- 音声ファイルの再生速度・音量・ピッチ・ノイズ処理を自由に調整できる
- 一時停止時に自動で巻き戻す機能や、区間リピート機能がある
- MP3やWAVなどの一般的な音声形式に加え、iPhoneで録音したAAC形式にも対応している
③AI文字起こしツールを使う
AI文字起こしツールを使えば、文字起こし作業を大幅に高速化できます。まずはAIで自動文字起こしを行い、その後に内容を確認・修正するのがおすすめです。
④用語集・辞書登録を行う
専門用語や固有名詞は事前に調べておくか、辞書登録しておくことで、修正作業の手間を減らせます。
⑤「聞き取れない部分」は後回しにする
その場で無理に聞き取ろうとせず、聞き取れない箇所には印を付けておき、後でまとめて確認すると作業効率が上がります。
最後に
以上、通常のテープ起こしのやり方と、AIツールを活用する方法をご紹介しました。テープ起こしは一定のスキルが求められる仕事ですが、音声再生ソフトやAI文字起こしツールを活用することで、作業が大幅に高速化されます。
目的に合った方法を選び、試行錯誤しながらスキルアップしていきましょう。
