どうも、ひまりです。
文字起こしツールを探していると、よく目にするのは「Notta」と「Whisper」です。
WhisperはOpenAIによって開発されたAI音声認識ツールであり、その技術力の高さから世界中で注目を集めています。一方、Nottaは日本の企業が提供しているサービスで、日本語環境に特化した使いやすさが魅力です。
「どちらが自分に合っているのか分からない…」「信頼性や日本語対応の精度、価格などに違いはあるの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、NottaとWhisperの特徴、機能、メリット・デメリット、価格、使用方法などを徹底比較し、それぞれの違いを分かりやすく解説します。あなたにとって最適な文字起こしツール選びの参考にしてください。
Nottaと Whisperの比較
結論!Nottaと Whisperを徹底比較
NottaとWhisperTranscribeの違いは何でしょうか?以下の一覧表では、NottaとWhisperの機能、料金、対応デバイス、料金などを比較しました。ぜひご参考ください。
| 比較項目 | Notta | Whisper |
| リアルタイム文字起こし | ✅ | ✅ |
| 音声・動画ファイル文字起こし | mp3、m4a、wav、caf、aiff、mp4、mov、wmv、avi、rmvb、flv、YouTube動画リンク | mp3、mp4、mpeg、mpga、m4a、wav、webm |
| リアルタイム翻訳 | 英語を含む58言語に対応 | 多言語から英語への翻訳 |
| 話者識別 | ✅ | ❌ |
| API | あり | あり |
| 対応デバイス | Web版iOSAndroidChrome拡張機能 | デスクトップ環境iOS(Core ML)Google Colaboratoryなどのクラウド環境 |
| 無料版 | あり | オープンソースモデル |
| 料金 | 1,185円/月~ | 1分ごとに0.006ドル |
| 文字起こし精度 | 98.86% | 英語:97.3%、日本語:94.6% |
| 対応言語 | 58の言語、同時に2か国語の文字起こし、翻訳可能 | 99言語 |
| メリット | 簡単で使いやすい | ほぼ無料 |
| デメリット | 無料体験したい場合は登録が必要 話者の数が多いと識別が難しい | 環境構築やプログラミング知識が必要 |
それでは、詳細な比較情報を解説します。
Notta(ノッタ)とWhisperの基本情報比較
Notta(ノッタ)は、Notta株式会社が開発した高性能なAI文字起こしツールです。リアルタイムで音声をテキスト化できるため、会議やオンライン授業の最中でもメモを取る手間が省け、発言や内容に集中できます。

約98.86%という高精度な文字起こし性能を誇り、議事録の自動作成やAIによる要約機能、さらにはAIに質問して内容を深掘りできる機能も搭載されています。また、日本語・英語を含む58言語に対応しており、文字起こし結果を他言語へ翻訳することも可能です。
さらに、音声ファイルや動画ファイルをダッシュボードにアップロードするだけで、AIが自動で文字起こしを行い、数分以内にテキスト化されます。
このアプリを使えば、字幕の自動生成、議事録作成、レポート作成などが驚くほどスムーズに行えるため、業務効率の大幅な向上が期待できます。
Whisperは、OpenAIが開発した高精度かつオープンソースの音声認識モデルです。特に、英語音声の認識において人間に近いレベルの精度を実現しています。68万時間分もの多言語・多目的の教師あり音声データをWeb上から収集し、学習させたため、さまざまなアクセント、背景ノイズ、専門用語などに対しても高い認識精度を誇ります。さらに、多言語での文字起こしや多言語から英語への翻訳も可能で、国際的な利用にも適しています。

ただし、Whisperはオープンソースで提供されているため、自身で環境構築や設定を行う必要があります。そのため、パソコンの操作に不慣れな方にとっては、導入や利用までにやや手間がかかる可能性があります。
Tips
Whisperにはtiny、base、small、medium、largeという5つのモデルサイズが用意されています。各モデルサイズは処理速度、精度のトレードオフも違います。largeサイズに移行するにつれて処理速度と精度が上がっていきます。使用する環境や目的に応じて適切なモデルを選ぶことが重要です。
Notta(ノッタ)とWhisperのメリット、デメリット比較
Nottaのメリット
- 98.86%以上の高精度の文字起こし
- リアルタイムでの文字起こし、1時間の動画を5分間で完了、時間と手間を削減できる
- 複数人で文字起こしデータを共有・編集できる
- 複数人の話者を識別してテキストに反映できる
- AI要約機能・AIに質問
- 音声や動画ファイルなどにも対応している
- 英語や日本語を含む58言語に対応する
- 無料体験できる
Nottaのデメリット
- 専門用語や雑音の場所で、文字起こしの精度が低下する
- 誤字脱字が発生する場合がある
- 無料体験したい場合は登録が必要
- 話者の数が多いと識別が難しい
Whisperのメリット
- 多言語での文字起こしや多言語から英語への翻訳も可能
- 人間レベルのロバスト性と正確性に近づく
- 無料のオープンソースモデルがある
- ローカル環境での実行が可能
- 長時間の音声データにも対応できる
- 入力された音声の言語を自動で検出
Whisperのデメリット
- 環境構築やプログラミング知識が必要
- 音声認精度は完璧ではない
文字起こし精度の比較
Nottaは、98.86%以上の精度で文字起こしできることを誇ります。ただし、録音時の環境やバックグラウンドノイズの影響により、文字起こし精度が低下する場合もあります。
Whisperは、英語音声の認識においては、人間に匹敵する精度を実現しており、非常に高い評価を受けています。
それに、Fleursデータセットの言語別WERを、large-v2モデルを用いて示した結果で、日本語は5.3%(6位)の誤認識率という優れた結果を示しております。日本語の場面で広く使われることが期待できます。
Notta(ノッタ)とWhisperの料金比較
Nottaの料金
Nottaはフリープラン、プレミアムプラン、ビジネスプラン、エンタープライズの4つの料金プランを提供しています。無料版もありますが、文字起こし時間やAI要約の制限があります。
文字起こした結果の翻訳、編集、タグ付け、文章校正などNottaのプレミア機能を利用したい場合は、有料プランを検討してください。
| 料金 | フリープラン | プレミアムプラン | ビジネスプラン | エンタープライズ |
| 月額料金 | 無料 | 1,980円 | 4,180円 | 要相談 |
| 年間プラン | 無料 | 14,220円(月間1,185円) | 30,096円(月間2,508円) | 要相談 |
Whisperの料金
- オープンソースモデルを利用すれば無料です。
- API経由で利用すると有料になります。(1分ごとに0.006ドル)
そのため、長時間または大量の音声データを処理する場合は、コストとAPIの利用制限を事前に確認しておくことが重要です。
対応デバイスの比較
Nottaはパソコン(Web版)、iOS、Androidで利用できます。chrome拡張機能に追加すると、Google MeetなどのWeb会議、ウェビナー(Webセミナー)、オンライン学習などWebページの音声コンテンツなら何でも簡単に記録することができます。
Whisperは、macOSやiOSデバイス、Windowsを含むデスクトップ環境で実行可能です。ただし、オープンソース版を利用する場合には、Python環境の構築が必要となります。
そのため、Pythonやコマンドライン操作に関する基本的な知識がない方にとっては、導入や設定がやや難しく感じられるかもしれません。特に初心者にとっては、手順の複雑さが導入のハードルとなる可能性があります。
この2つアプリを使った感想
Nottaを使った筆者の感想
日常仕事でNottaをよく使って、リアルタイムに会議メモ取ります。日本語の文字起こし正確率が非常に高く、1ファイルの中の誤りも少ないため、時間と手間も節約しますが、編集の部分だけ聞き直して編集するのはだめで、この部分はちょっど不便です。
Whisperを使った筆者の感想
Whisperは無料で文字起こしできますが、使い方はやや複雑で、コードの知識も必要です。初心者ににくいです。そして、文字起こしの速度が速いですが、誤りはNottaより多いです。
Notta・Whisperがおすすめな人
Nottaがおすすめな人
- 長時間の会議やインタビューを頻繁に文字起こしする方
- 月に多数の音声ファイルを処理する必要がある方
- 多言語での文字起こし・翻訳が必要な方
- デスクトップ環境を構築する経験がない方
Whisperがおすすめな人
- Pythonの知識やスキルがある方
- Whisperを無料で使い続けたい方
- OpenAIが信頼している方
- 英語環境で利用したい方
まとめ
本記事では、人気の文字起こしツールである「Notta」と「Whisper」の機能や特長を比較し、それぞれに向いているユーザー層について詳しくご紹介しました。
Notta(ノッタ)は、多言語対応&高性能なAIによる自動要約が強みです。Googleカレンダー、Zoomなどとの連携で効率的に文字起こし・要約することができます。
Whisperは、OpenAIが開発した高精度な音声認識モデルで、特に英語音声の認識においては人間に匹敵するレベルの精度を誇ります。さらに、オープンソースとして無料で利用可能な点や、Whisper APIを使えば1分あたり0.006ドルという低コストで利用できる点も魅力です。ローカル環境での利用や、自分でカスタマイズしたい中・上級者にも適しています。
「Notta」と「Whisper」はどちらも高性能な文字起こしツールですが、用途やスキルレベルによって最適な選択肢は異なります。いずれのツールも活用することで、仕事や学習の効率を大幅に向上させることが可能です。
